このところ、出版界は不景気な話ばかり。倒産する出版社が急増しているのだ。とりわけショックだったのは1月9日,草思社の民事再生法の適用。だれもが、“えっ、あんなにいい出版社が・・・”と思ったはず。『声に出して読みたい日本語』だの『間違いだらけのクルマ選び』などなど、ベストセラーをどんどん出して、憧れの出版社でもあったのだが。クルマの本はここの出版社のものをずいぶんたくさん読んだから、残念。
今日(2月14日)に送られてきた京都の三月書房のメールマガジンに以下のような記述があった。
「昨年末から年初にかけて、エクスメディア、チクマ秀版社、山海堂、
新風舎、草思社、はまの出版と立て続けに行き詰まりました。個々
の事情はさておき、こうも出版社の破綻が続くと、書店の側でも警
戒レベルを引き上げざるをえなくなり、そのことがまたさらなる出
版社の破綻を呼びかねないというのが現在の状況です。」
ほんとに、そのとおりだなあ、とうなずく。書店もどんどん潰れている。神田神保町にあった「書肆アクセス」という地方小出版の本を専門に並べるユニークなお店も昨年11月17日、赤字がふくらみ、これ以上は店を維持できなくなった、として閉店してしまった。ここのお店には小社の新刊本もたくさん置いていただいて、売ってくださった。『神保町「書肆アクセス」半畳日記』(無明舎出版、2002年)という本には、編書房のことも記されている。懐かしくて、拾い読みしてしまった。そういえば、畠中理恵子店長にお会いして、立ち話をすると、いつも売り上げが伸びない、という話になったことを思い出した。もっと出かけていって、本を買えばよかった、としきりに反省する。便利だからとアマゾンばかり利用しているのは、よくない。神保町の書店街は世界遺産にしてもおかしくないくらい価値のある街。もっともっと大切に守っていかないとダメだ。そのためには出かけて行って本を買うこと。
さて、『マイ ガーデナー』である。12月7日に発売して、2ヶ月がたった。3刷までいき、そろそろ売れ行きも落ち着いてきた。返品もかなりたまり、もう次の増刷は用心しないと・・・と思いつつも、4刷を決めてしまった。返品がこれほどくるなら、もう少し待ってもよかったのかもしれないが、いつも決断するときはタイミングがずれてしまう。この不況のとき、大丈夫かなと不安だが、先のことは、見えないしわからない。ロングセラーとなることを祈りつつ、ゆっくりゆっくり売っていこうと思う。
なお、本書は朝日新聞と北海道新聞の夕刊で書評に取り上げていただいた。それはほんとうにありがたかった。