久しぶりに印刷会社・S社の営業マンKさんが電話をくださった。
「近くまで来ていますのでちょっとお寄りしてもいいでしょうか?」
「お久しぶりですね。どうぞいらしてください」と答えて、さっそくコーヒーを準備する。Sさんとお会いするのは2年ぶりくらい。
出版計画が見えてくると本の印刷代の見積を2、3社にしてもらう。当然安いところに決めるのだが、そのプロセスもやはりコミュニケーションなのだ。ただ安いからと決めるわけではない。やはりいろいろなやり取りがあり、今回はここにお願いしようかな、と。最近はずっとC社に決めていた。営業担当者と親しくなったからだが、そうなると他社に見積ってもらうのもめんどうになり、そこばかりに続けておねがいすることが多かった。その営業担当者が移動になり、次の担当者とはどうもまだ心が通じない。というところにタイミングよくKさんからの電話。「組版代も印刷代も高ければ高いとはっきり言ってくださいよ、交渉には応じますので」とのこと。
待っていた紡木たくさんの原稿を、とうとういただけることになり、Kさんはほんとうにいいタイミングで飛び込んできたと思う。印刷会社の営業担当者であれ、紙屋さんの営業マンであれ、私は業界の最近の情報を突っ込んで聞いてみるし、私からも知っていることはお話をするので、ただ事務的な話だけする人とは仕事はしたくない。せっかく同じ業界にいるのだから、せめて、お会いするときは、何かいい話をしてお互いにちょっとでもプラスになる時間を共有したいのだ。私の営業マンをみる基準とは心遣いのできる人かそうではないか、だけである。私も営業するときは、せめて相手の立場にたった心遣いをしていこうと改めて思う。