有限会社 編(あむ)書房
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2月20日 『聖書をひらく』はこうして営業したが……

 営業が苦手。そのことは散々書いてきた。先日出席した会合で書籍営業には三つの柱がある、と教えていただいた。一番目が書店への営業。二番目が取次会社への営業。三番目が読者への営業(宣伝広告や書評など)。弱小出版社にとってはどれもこれもハードルが高く、無力感にとらわれる。
  『聖書をひらく』を出版してから4か月が経過した。この本についてはどのように営業をしたのか、すこし触れておきたい。今までとはガラリと傾向の違う本なので、教文館などキリスト教書店に集中的に売り込みをした。書店側の努力もあって期待した以上の成果があった。最初はキリスト教を知らない人にも手にとっていただきたいという思いも強かったが、途中でキリスト教の信者にまず読んでもらおう、と方向転換した。そうなると、キリスト教の信者が主な読者なのだから、日本基督教団の先生がたにお願いしてクチコミで販売していただいた。広告媒体も『信徒の友』や『キリスト新聞』など、信者が読んでいるものに力を入れた。「新文化」や「図書新聞」などの業界誌にももちろん広告は出稿したが、あまり効果はなかったと思う。しかし、出稿した媒体ではすべて書評を載せてくださった。けっこう高い広告費を使ったが書評とのバランスでみれば高いとはいえない。さて、これでいったいどれだけ売れたのか? 

 キリスト教書にしてはちょっと多いと思いつつ、かなりの部数を刷った。結果は5割強が実売。まだまだ返品がくるかもしれないので、楽観はできないが、直販でずいぶん買っていただいた。残りの5割は5年くらいかけて売っていけばいい、くらいの気持ちで気長に構えることにした。去年の4月に出した『明かりが消えたそのあとで』は3000部で実売は7割。『語ってあげてよ!子どもたちに』は3刷までこぎつけた。これは訳者の佐藤凉子さんが実演販売してくれているので、その力が大きい。しかし実際にはいったいいつ売れたのだろうか、と思うほど売れた実感が伴わない。書籍出版はほんとうに厳しい仕事だと思う。営業にたいしては苦手意識ばかりもたずに取り組みたいが、何か“これだ”という営業のコツをつかんでみたいな、とつくづく思う。

 

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