7月26日に『出版クラッシュ!?』(安藤哲也、小田光雄、永江朗著)の見本がようやくできあがる。今月(7月)の初めから営業に歩いた。連日、午後になると不安定な雲行きで、雷のなるどしゃ降りの雨の中をせっせと。編集に取りかかっている間は全然営業をしていないので、せめて歩ける時間のあるときは…との思いは強いのだが、「出版営業とは何か」という基礎的なことを知らないので滅茶苦茶、無手勝流でやるしかない。まずは神田神保町から。前回の『出版に未来はあるか?』をものすごい冊数売って下さった東京堂の店長に「これ、どうでしょうか?」と表紙カバーを見ていただく。「うーん、装丁がちょっと弱いね。でも本は中身だからね」との返事。装丁は結構気に入っていたのでショックを受ける。 ゲラが自分の手から離れて印刷に回ってしまうこの時期、心は揺れ続ける。読者にどう読まれるだろうか、面白いと言ってもらえるかな?などと不安になる。すごい著者が三人も揃って作った本だもの、面白いに決まってるさ、という気持ちと同時に、返品がどかんと来たら私の責任だという弱気が入り交じる。「どうして8月なんかに出すの? 一番本が売れない時だよ。知っているんでしょ」という書店の人の言葉にたいしては、「知っていたけど挑戦してみたかったんです、ほんとうに売れないかどうか」と心のなかで切り返す。 実は7月に間に合わなかっただけだが。本を売る現場の書店人との会話は短くてもうれしいものだ。「その本にリアリティとアクチュアリティがあるかどうか、いつも考えつづけることが大切だよ」と、定有堂の奈良敏行さんには口をすっぱくなるくらい言われている。これが本当に難しい。 そんなわけで、歩いた成果もちょっぴりあって編書房としては過去最高の事前注文をいただいた。あとは返品との闘いだ。 |