有限会社 編(あむ)書房
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2月 『風がページをめくると』(出久根達郎著・リブリオ出版)を編集し、2月10日発売しました。

 毎年一回、直木賞作家の出久根達郎さんの読書エッセイを編集している。今年で4冊目。 ある雑誌に連載していたものを1年間たまると1冊に纏めていた。このシリーズもこれが最終となった。 出久根さんは『佃島ふたり書房』で直木賞を取り小説家として人気作家の道を歩み始めたが、最近は小説よりもむしろエッセイの単行本をたくさん出版されている。それで名エッセイストとよばれることも多い。確かにエッセイこそ出久根さんの本領が発揮されているようにも思える。うまいなあとため息をつくことがしばしば。この『風がぺージをめくると』もそんな唸るようなうまい文章にしばしば出会う。固定ファンも多く毎年楽しみにしている読者がたくさんいるはずだ。読んだことのない人は一度手にとってみては? 絶対に裏切られることはない。ちなみに今までリブリオ出版から単行本になったのは『朝茶と一冊』『粋で野暮天』『書棚の隅っこ』、そして今年発売の『風がページをめくると』の合計4冊。 出久根さんとは5年間のお付き合いになるが、苦労人である。そして優しい人柄はどんなときも変わらない。作家と編集者という関係を越えて、相談にのっていただいたりアドヴァイスをいただいている。 ただひとつ残念なのは、小説作品をいただけなかったこと。池波正太郎の時代小説の主人公(たとえば梅安のような)に匹敵するようなキャラクターを作り出すことが、夢だったのにそれは叶わなかった。

<『超激暗爆笑鼎談・何だ難だ!児童文学』が3月10日発売です>

 爆笑鼎談の第2弾として編集していた、『何だ難だ!児童文学』が最終段階にはいり、内容が暗く厳しいものとなってしまい、タイトルを超激辛から超激暗に変更した(笑)。タイトルに偽りありの危険性があると指摘されて、本当は<爆笑>もとろうかと考えたがこれはこのままで許していただこう。 児童文学は本当に斜陽である。この鼎談を編集しながら随分たくさんの児童書を読んだ。今まで知らなかった日本の児童文学の名作に出会えて得した気分も味わった。しかし、名作の多くが絶版で図書館でしか借りることができないことも知って残念に思った。真の意味での名作が今の子供たちの手に届かず、読まれないで知らないうちに絶版になっていくのはもったいない。ぜひもう一度絶版本を見直し、21世紀に残すべき本は復刊してほしいと児童書出版社にお願いしたい。あまりに感動した本があり、ある出版社に絶版になっているのなら版権を譲ってほしいとお願いしたが当然のように断られた。けちだな、これだから児童文学は……と思った次第。
 

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