内 容:
おそるべき読書の果てに盲目となったアルゼンチン国立図書館館長、ホルヘ・ルイス・ボルヘス。晩年をオルレアン図書館長としてすごした、『眼球譚』『エロティシズム』などの著者ジョルジュ・バタイユ。刑務所の図書館の本を読みまくり、獄中で『花のノートルダム』や『薔薇の奇蹟』を書き上げたジャン・ジュネ。江戸の貸本屋「大惣」を今の図書館代わりに利用して、弁当持ちで通い、その蔵書を全部読んでしまった少年、坪内逍遥…。図書館の大いなる愛好者であった文学者、出版者はかず知れない。「図書館の蔵書 がよかったから」、彼等はその蔵書に驚き、十分に満足し、読み、勉強し、慰安し、そして書いた。本書は奇人とか、変人とか、天才と呼ばれた文学者たちの、図書館に対する強い執着と愛情を中心に記した図書館讃歌である。 |