・編集者の眼から見た書評ないし作品の読み方、選び方という本書は、異色であり、一味変わっていておもしろく読みました。特に、短篇にも目配りが届いているのはさすがです。松本清張、澤田ふじ子、隆慶一郎が参考になりました。ただ、著作リストが初出の出版社が掲載されており、現行の文庫版が載せられていたらもっと便利だったろうに、と思います。
(弁護士 ・土田嘉平さん)
・櫻井氏のガイドにより時代小説の作家や作品の個性や読み方が、自分で読む以上に印象づけられて、うれしく読ませていただきました。これを期にそれぞれの作家の代表作一作だけでも読ませていただこうと思っております。それにしましても、あとがきを拝見しますと、一流の編集者と作家の関係の密度は凄いものですね。編集者はインストラクターと言うか、むしろプロデューサー、育ての親なのですね。
(主婦兼勤め人・よしだようこさん)
・本書、読ませていただきました。まずは作家群像と、その取り上げた主人公に対する知識の該博さにびっくりしました。それに配する著者ご自身の人物観が、その作品分析と相まって快く投影されていたのが印象に残り、面白く読ませていただきました。
福田定一(司馬遼太郎)氏との巡り合い場面では今やすっかり忘れ果てていた太宰治との一時間(連載依頼)の往事を思い出し感慨深いものがありました。追憶は美わしの典型例をお与えいただき有り難うございました。
(元編集者・K.Y.さん)
・文芸評論家とか一般読者とはまったく違った担当編集者という立場からの作品論であり、作家論であるので、とても面白かったです。私のようにまったく時代小説に興味のない人間が読んでも面白かったということは、大変なことなのではないかと思います。純然たる作品論としても読めますが、編集者と著者との熱い関係も十分に伝わってきます。そから、楽屋話の下品さがないのもよかった。作家たちのなみなみならぬ執念、頑張り、とても刺激になりました。
(評論家・小室加代子さん)
・こういう本がどんどん出て読者離れが少しでももどるようになるといいですね。私もいくつか読みたいものをみつけました。ありがたく思います。
(会社会長・福原さん)
・ただただ感嘆。これを読むと近頃の編集者がいかに勉強していないかわかってしまいます。この中で宮尾登美子さんの日記が出てきますが無名の頃、櫻井さんとお会いしたようで、櫻井さんは記憶していないと書かれていますが、実は宮尾さんをお願いしたのは私でした。新人賞をとったばかりの頃で、懐かしい思い出です。
(評論家、元「婦人公論」編集者・秋庭道博さん)